あれから8年、それから2年

教室には
いつものメンバーが
僕の机のところに集まっていた。

「よっ龍。」
3人から同じ挨拶がきた。

「おはよう」

右側の席の椅子をまたいでいるのは 前田隼人。かなり不思議なやつ。チャラくて、頭が悪い。でも言う事は当たってて、的をえてる。

俺の前の席にいるのは佐藤修平。ハンパなく頭がいい。
性格もパーフェクトで、顔もカッコイイ。正に天が二物を与えたやつ。通称修ちゃん。皆から慕われてる。僕は修ちゃんを尊敬してる。

「隼人、お前これやれよ!」

修ちゃんは隼人の兄貴みたいだ。隼人の頭を叩きながらも、隼人に付きっ切りで勉強を教えてやってる。

俺の左に立ってるのは河合・ジェレミー・大輔。
彼のお父さんはアメリカ人だからこんなことになってる。
大輔は金持ちだ。性格はとにかく、テキトー。ハーフにしては別にかっこよくもなく、身長も僕と2.5cmしか変わらなかった。