あれから8年、それから2年

僕は窓側から彩のいるところに近寄った。

「彩、貸しな」

そう言って彩の肩からクラリネットのケースを僕の肩にかけた。

「ありがと」

彩は恥ずかしそうに目線を下げた。

僕はそんな彩を見てると思わず笑ってしまう。

「なんで笑ってるの?」