あれから8年、それから2年

ケースに入ったクラリネットを肩にかけ、何冊かの楽譜を抱えた彩が小走りで教室に来た。

「龍!ゴメンネ!なかなか終わらなくて…」

「いいよ!大丈夫。おつかれ」

「どのくらい待ったの?」

「5分くらいだよ。だからそんなに待ってない」

「よかった。帰ろう!!」

彩はロッカーに青い表紙の楽譜をしまった。