あれから8年、それから2年

「めんどくせぇ。修ちゃん解いてやれよ。
隼人じゃプリント1枚に丸一日かかるだろ。てか終わんねぇだろ。笑」

大輔はリッチなパパに買ってもらった最新のiPhoneをいじってた。なんとも生気のない顔で、ばんばん殺しまくるゲームをしてるんだと思う。

「黙れよ、オタク」

隼人は子供のようなムッとした表情で大輔を見ていた。

大輔のいうとこの調子じゃあ課題は終わらないだろうな。

「隼人、ちゃんとやんなよ」

僕が言うと、隼人はもう一度大輔を睨んで課題に戻った。