「流……。

協力したいけど、パラレルワールドっていうのは、次元が違う世界なんだ。

本来行き来できるものじゃないんだよ。


それに、パラレルワールドは無数にある。小椋みうが仮にパラレルワールドに行ったとしても、どこのパラレルワールドに行ったのかなんて見当もつかない。


仮に君も行けたとしても、そこにいる小椋みうは、君の知っている小椋みうではないかも知れない」



「そんなのダメだ。そんなミューなら意味がない!!」



「……」



深は黙って俺を見ているだけだった。



俺は掴んでいた腕を離すと、研究室を後にする。