「どうしたの? 流ちゃん」 突然訪れた俺にキョトンとしながらも、ミューは家に上げてくれた。 一応幼馴染なので、何度も来ている家ではある。 が。 「な……!?」 俺はミューの部屋に足を踏み入れて驚愕した。 「ごめん、散らかってて」 ミューはそう言いながら雑誌を片付ける。 部屋中に散らばった雑誌。 その雑誌はどれもこれも、オカルト系の雑誌だった。 古びた表紙があるのを見ると、古本屋で買い漁ったらしい。