ピピピピピ――…バンッ!!

朝早くからうるさく鳴り響く目覚ましを叩いた。

「あ゛ー。うるさっ。」

ふぅー。今日も1日始まるんだぁー。

と、心で呟きながら真新しい制服に袖を通した。

その真新しい制服を着ると直々に思う…。

今日から中学生なんだぁって。

急いで朝食と支度を済ませ、家を飛び出した。

危ねぇー。遅刻する…。

あたしは走って学校に行った。


――着いた。

で…でけぇー!!

この学校近所なのに見た事ねぇー。しかも女子高…。

ちょっと驚いていると後ろから声を掛けられた。

「ねぇー、君ー我が野球部に入んない?」

は!?だ、誰?

「あ、野球部!!抜け駆けはズルイぞ!!て、ことで君、私達サッカー部に入んない?」

「サッカー部も!!ズルイぞ。ねぇー?君はもちろん!!バスケ部だよね?」

ぇえー!?部活勧誘!?

「あの、なんであたし?」

あたしは先輩らしき人に尋ねた。
「ぇえ~?だってぇー、あなた、あの伝説の由愛ちゃんじゃないの?」
「え?あ、はい…。」
「だよねぇー。人違いだったらハズイしぃー。」
「…は、ハハハ…。」
つい、苦笑いしてしまった。