「あはは。元気いいね。でもうれしいよ。ありがとう」


隼人は笑いながら言った。



「あ、ごめんなさい。ばかみたいに喋りっぱなしで…」


私は急に恥ずかしくなった。



「全然。むしろ楽しいよ。最近仕事で忙しいからさ、いい息抜きになったよ。ありがとう」


隼人はドラマに映画にひっぱりだこだし、忙しいのは仕方ないだが、やっぱりかわいそうだ。



「あ、あの…。お仕事、頑張って下さい。応援してます」


私は邪魔になっては悪いし、そう言って帰ろうとした。



すると隼人は私を呼び止め、紙を差し出した。


そこには携帯電話の番号とメールアドレスが書いてあった。



「…えっ?」


意味が分からず、混乱する私に隼人は囁いた。