「それより具合は――」


「治りました!」



隼人が言い切るより先に私は言い切っていた。


実際、お腹は痛くなくなっている。


なんなんだ、私のお腹!



私は自分のお腹にツッコミを入れてしまいたくなった。



「よかった。さっき撮影の時いた子だよね?」


隼人は笑顔で話し掛けてくれる。


私、あの隼人と会話している…


信じられないことが起こっていた。



「は、はい!…あの、私隼人さんの大ファンで、写真集とか、CDとか、全部持ってて、ライブもほとんど…」


興奮しすぎてマシンガンのように喋りが止まらなくなる。