ドラマの撮影中なのにドラマどころではなく、エキストラで適当に由香と話していなきゃなのにずっと隼人を見てしまっていた。
「あんたさ、興奮しすぎ」
私から見れば由香はどうしてこんなに、と思うほど冷静だ。
エキストラらしいことを1つもしないまま、撮影は終了した。
「みなさん、今日はありがとうございました。私どもから感謝の印として番組特製キーホルダーをプレゼントいたします」
キーホルダーよりも今は隼人だった。
だけどもう出演者は奥の控室に戻ってしまったらしい。
夢だったのだと、必死に思い込ませるが、なかなかうまくいかない。
自分だけに手を振ってくれたのだ、あの隼人が。
しかしいまさらどうしようもない。
忘れるしかないのだろうか。
「あんたさ、興奮しすぎ」
私から見れば由香はどうしてこんなに、と思うほど冷静だ。
エキストラらしいことを1つもしないまま、撮影は終了した。
「みなさん、今日はありがとうございました。私どもから感謝の印として番組特製キーホルダーをプレゼントいたします」
キーホルダーよりも今は隼人だった。
だけどもう出演者は奥の控室に戻ってしまったらしい。
夢だったのだと、必死に思い込ませるが、なかなかうまくいかない。
自分だけに手を振ってくれたのだ、あの隼人が。
しかしいまさらどうしようもない。
忘れるしかないのだろうか。
