わたしの中で貴方は憧れだった。





テレビ通して応援する相手。



雑誌を眺めて応援する相手。



ファンレターを送る相手。





わたしは貴方一人を応援していたけど


あなたは私一人に応援されていたわけじゃなかった。



大勢の中の一人に過ぎなかったはず。





それなのに


わたしはあなたと“出逢えた”――