「へ?」

いつも通りの学校生活。

まだ午前中だというのに、居眠りをする生徒が教室のほとんどを占めている。

かく言う私もその一人で、美和に話し掛けられるまで安眠の世界へと旅立っていた。

「ちょっ!いろはちゃん!起きなさい!」

と美和に諭され、ようやく起き上がる。

私と美和は優等生で通っているからか授業妨害をしない限りはだいたい怒られない。

「なぁにぃ?」

と寝起き眼で美和を見る。

美和は「もぉ」と不満を見せつつ、私に向かって話し出した。

「今は何月ですかな?」

「9月」

「そう!9月!」

「何かあるの?」

私はふと思った疑問を考え無しにぶつけた。

美和は今にも「ハァ?」と言い出しそうな顔をした。

「9月だよ!?」

美和は尚も言ってくる。

私は精一杯考えて、ある私にとって最悪な答えを導き出した。