美和は肩を揺らしながら床を見つめていた。

「もしかして美和ちゃん泣いちゃった!?」と思って私は美和の肩を掴み、

「美和ちゃん、どうしたの!?」

と言った。

すると美和は私の方を見て、ニッコリと微笑んだ。

「いろはちゃん、可笑しいし」

「へ?」

美和は笑っている。

「可笑しい?」

美和は私の疑問に「うん」と言った。

「いろはちゃんって何にでも真剣なんだもんww」

「真剣?」

私が?

「数学Aの時も・・・ていうか上田先生の話してる時とかも凄い真剣に語ってるよ?」

「う、上田先生の話してる時?」

美和はまた「うん」と言った。