私は差し出してきた手を無視して、隣に座った。
「何で私なの?」
何かこの人、桜井先輩と重ねて見てしまう。
「紗季さぁ~。タバコ吸おうとしてたとき、手震えてたぞ。お前、何か悩んでんの?」
その一言に泣きそうになった。私は誰も信じないって決めたはずなのに…。
「震えてないよ。吸いたくて吸おうとしてたんだから。」
本当は怖かった。このまま自分が犯罪をしていったら、何にも感じなくなっちゃうかもって。
だって、仲間はタバコがないと生けていけないとか言うし、私もこんなふうに言う日が来るのかなと思うと怖かった。
「何で私なの?」
何かこの人、桜井先輩と重ねて見てしまう。
「紗季さぁ~。タバコ吸おうとしてたとき、手震えてたぞ。お前、何か悩んでんの?」
その一言に泣きそうになった。私は誰も信じないって決めたはずなのに…。
「震えてないよ。吸いたくて吸おうとしてたんだから。」
本当は怖かった。このまま自分が犯罪をしていったら、何にも感じなくなっちゃうかもって。
だって、仲間はタバコがないと生けていけないとか言うし、私もこんなふうに言う日が来るのかなと思うと怖かった。

