二人の約束

面会時間を過ぎていたので、急いで病院を出た。



私は陸の家に電話した。


プルルル


「もしもし。」


「もしもし。紗季です。お母さんですか?」


「あら。紗季ちゃん久しぶりね。元気にしてたの?」



「はい。あの陸のことで電話したんですけど。」



お母さんは心配そうな声で喋ってくる。