「歳……どうする…。皆は、気付いていないようだが…………。」

 土方は考えるような素振りをしてから、口を開いた。

 「……他に行く所がないんだ。置くしかないだろう…。それに、あの腕は使えるからな。こいつには悪りぃが、男装してもらえば、問題ねぇ。」

 近藤は悲しそうに葵を見つめた。

 「大丈夫ですよ。わたー俺は構いません。」

 「そういう訳だ。勝っちゃん、俺はこいつと、必要な物を買いに行ってくる。」

 未だに悲しそうな顔をしている近藤に、葵はニッコリと微笑んだ。

 「……あぁ、頼んだぞ。歳…。」

 その、近藤の言葉で土方と葵は立ち上がった。そして、土方が歩くすぐ後を葵は歩いて行った。