キミだけを。



とりあえず家の中を物色した


今更作るのも面倒だし…


カップ麺でいいや。


あたしはお湯を沸かして
カップ麺に熱湯を注ぎ込む。


「ねむ…」


あれだけ寝たのにまだ眠い


涼太は今頃ハンバーグ
食べてんのかな…

にしてもハンバーグって
子供みたい…


ラーメンが出来上がる
3分間あたしは涼太のことを
考えていた。


「…って何考えてんだろ」


もう3分経ったかな?


そう思い蓋を開けて
ラーメンをすする。


「…手作り料理が食べたい」


だけど今のあたしには
手料理なんて無縁。


あたしはラーメンを
食べ終わるとベッドに座わった