その車から降りて来たのは

多分あたしと同級生だと思われる

男の子だった。

その時のあたしは、

その男の子の事を

深く考える事はなかったし

これからもないと思っていた。

たった12年間しか

生きていないあたしだけど

人に興味を抱いた事は

皆無に等しかった。