「・・・でも第二ボタンは、」 「そう。栞ちゃんが持ってるよ。コレは第一ボタン」 自分で言って悲しくなる。 「意味分かんない。何で、第一ボタンなの?」 それは、私も分からない。 先輩にしか、分からない。 「分かんないの。無言で渡されたから。」 「無言?」 「うん。一言も話してくれなかった。」 那千もサッパリ・・・という顔をしている。