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朝起きると、枕の横に髪が置い

てあった。

【東宮 咲助様】

丁寧に書かれたその文字に俺は

見覚えがあった。

「『お久しぶりです。こうして

お手紙を書くのは何時ぶりでし

ょう?今日、お手紙を書かせて

いただいた理由はアナタとの結

婚が成立した事を知らせるため

です。両方の父、母のご決定な

さったことです。反論はできま

せん。どうぞ、宜しくおねがい

します。』【坂上 千代】」

・・・。

はい?意味が分からないんです

けど?

てか何時俺の部屋に入ってきた

んだよ!

あいつふざけんな!

俺は嫌いだってのに!

一人でブツブツ言いながら怒っ

ている時だった。

襖が勢い良く開き俺は目を丸く

した。

「早く起きなさいよ!浮宮さん

の作った朝ごはんが不味くなる

でしょ!」

「ぁ。馬鹿女。おはようー。」

「そんな挨拶はいらないから!

早くして!って、そーいえば、

昨日綺麗な人がその手紙をあん

たに渡してっていってきたから

枕んとこ置いといたけど読んだ

?」

「あぁ読んだ。ってかココに置

いたのお前だったんだな。」

「は?わるい?」

「男の部屋に夜一人で来るとは

言い度胸してんじゃん。」

「いみわからん」

「襲われたかったの「死ね!」

私は足元にあった本を奴に向か

って投げつけた。