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『トトトトト・・』

長く良く磨かれた廊下を2人の

後に続いて歩く。

すれ違った女中の皆さんも凄く

綺麗な人ばかりで、私は何度も

柱にぶつかりそうになった。。

「若様・・」

一番奥の部屋の前まで来たとき

了さんが部屋の中の人物を呼ん

だ。

「了か。優もいるのか?」

「はい。あと女子も一人」

「そうか、入れ」

部屋の中の人物の声は低く重み

のある声だった。

『カラカラ』

襖を開けて中を覗くと。

「///」

こちらを振り向く男の人。

深い金色の瞳。こげ茶色の深み

のある髪色をしたとてもかっこ

よく綺麗な人だった。

紅色の線が入った着物がとても

よく似合っている。

目を伏せていた彼がこちらを向

きばっちり目が合った。

「(やば///超かっこいい)」

「誰だそいつ」

「(前言撤回!!!!)」

「私をここまで帰してくれた方

です。」

「ふぅん。おい女」

爆発!!

「あんた!」

私は奴の方を指差して叫んだ。

「何様か知らないけどね!私は

浮宮さんを助けてココにいるの

!あんたに仕えてる人を助けた

んだからお礼くらい言ったらど

うなの!」

私がそういい終えると奴は。

「ハッハハハッ!!!」

爆笑しやがった・・

「お前おもしろい。俺にそんな

こといってきた奴は初めてだ。

気に入った。」

奴は不適に笑うと立ち上がって

私の目の前に立った。

「なっなによ!(クソっ!思っ

たよりも身長でかい!)」

私は下から睨む。

「名は?」

「名前を聞くときは自分から名

乗るべきでしょ!」

「やっぱりお前面白いな。俺は

東宮 咲助。東宮家頭首だ」

「へぇへぇ。お偉いんですね。

私は佐野 千代!しっかり覚え

ときな!」

私は奴にそれだけ言うと襖を開

けて外へ飛び出た。