ーーーーーーーーーーーーーー

私は浮宮さんを元の時代に戻す

ために時代をさかのぼって来た

だが、今度は私のかえる方法が

ない。

でも、私は後悔していない。

毎日毎日、繰り返される日々に

飽き飽きしていたから・・・。

浮宮さんに好いていると言われ

抱きしめられた・・

でも、あなたは私の心に開いた

穴を本当に埋められる?


第二章:5.最悪。

浮宮さんの長い黒髪が赤い紐で

結われ揺れている。

「浮宮さん、私。これからどう

すれば?」

「私の江戸からきた妹という事

にしておこう・・」

「はい」

私たちが今いるのは京都。

浮宮さんの仕えている家におじ

ゃまする事になる。

「ここです。」

彼がたち止まった先を見れば、

大きな門。

「!?」

「どうかしました?」

「浮宮さんってこんなに大きな

家に住むお偉いさんに仕えてい

たんですね・・」

「まぁ。拾われた身ですからね



「ぇ?」

「それ以上そのことは・・言わ

ないでいてもらえますか?」

「・・はい。すみません」

そのとき、飄々とした声が後ろ

からした。