「つーか、お前何が危ないだよ。俺が負けるとでも思ったのか?」 肩を並べて歩く私を肘で小突いて呆れた様に言う。 『私は普通の人間だから危機を関知したの。』 言い終わるのと同時に匠の脇腹を突っつく。 いつものように勝ち誇った顔を向けようとしたけど 無理だった…。 『…た、たく、み…』 『血。』