葉月達五人に男子三人。
「ちょっと顔貸しなよ。」
定番の一言と共に
私は囲まれ流されるように
教室から出ていった。
周りの顔はニヤニヤと歪んで
そのことから、悪い予感しかしない。
それも今までで一番悪い予感。
いくら神経の図太い私でも
多少のダメージも食らうかもしれない。
どうでもいいけど。
「何ぼーっとしてんだよ!!」
その言葉で、はっとしたが
気付くのが遅くて
もう私はどつかれて
地面にドサッと倒れた。
『なんの用?』
屋上に冷たい風が
吹き抜けていった。
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