「やみぃ?これなぁにぃ?」
「っ!!触るな!!!」
「きゃ!」
「早く出ていけ。二度と俺の前に現れるな!」
女は逃げるように部屋を出ていった。
女が触ったのはブレスレット。
漆黒の色。
小さい頃祖父に貰ったものだった。
先祖代々、闇の守護神に受け継がれてきた。
父上は闇の守護神ではなかった。
闇の守護神には腕に薔薇の紋章がある。