「ねえ、真白。」
「ぅん??」
朝コンビニで買ったパンを頬張りながら、返事をした。
「何度も聞いて悪いんだけどさ、」
「んーっ、なに・・・?」
「本当に、アイツのこと、好きじゃない?」
「アイ、ツ・・・?」
「雪兎」
「・・・そんなことないよ、好きになることなんか、有り得ないよ。」
「なんで?」
「え?」
「有り得ないなんて、なんで言えるの?」
「ぇえ?」
「だって分かってるでしょ。アタシが、雪兎くんのこと好きってことくらい。」
「う、うん・・・??」
「なのに、なのに・・・、なのに、どうして2人っきりになるの??なんで仲良くするの??アタシの雪兎なのに・・・、ねえ、どうして!?」
なっ、なんか・・・めちゃくちゃだ・・・。
「ねえ、答えてよ!!」
「あ、あのね、美穂。まず第一にアタシとヤツの間にはなんも美穂が思ってるような事はなくってですね、ただの、と、友達なんですよ。で、友達と一緒に居るのはおかしな事ではなく、当たり前ででして・・・、それに・・・、その、あの、アイツは、ナルシストでムカつくけど、意外と優しいとこがあって、美穂が好きになるのも、分かるんだけど、そのぉ・・・、アイツ、は、誰の物、でも、ないよ・・・!!」
「意味分かんない、とりあえずさ、要点だけまとめて言ってくんない?」
「だから、その、アタシとアイツは友達で、アイツはアイツで、物じゃないよ・・・、誰かの物なんかじゃ、ないよ。」
「つまり、それは、アタシが間違ってるってこと?」
「いや、そうじゃなくって」
「じゃあ、なんなの?」
「だから、それは・・・その」


