惚れたのはナルシスト




「真白ちゃんっ!」

「ほへっ!?」

「ったく!もうご飯だよ?」

「え!?嘘っ!」

「ホント、一緒に食べよ。」

珍しく機嫌が良いのか優しく笑ってくれたのが、

ドキドキしたけど、

断りにくいんだけど・・・

「あ、あのですね・・・あ、あの、申し訳ないのですがアタシ・・・、」

「ん?」

なんで今日に限ってそんな機嫌良いのよ!

虐めですか、一種の!!

断らなきゃいけないんだってば、だって・・・。

「あの、アタシ、美穂と・・・」
「小田?」

すかさず早く反応してくれた。

やっぱ・・・、美穂って特別なのかなあ・・・。



あれ・・・?胸の奥が締め付けられるのはなんで・・・?

「真白ちゃん、小田がなんだって?」

・・・木崎さん、

その笑顔・・・世の中では黒笑って言うんじゃないんでしょうか・・・?


「あの、お昼ご飯、一緒に、食べる・・・約束を・・・・・、してて、ですね・・・・。」

「真白ちゃん・・・。」

「はぃ・・・。」


この静けさが怖い・・・。


「お前馬鹿だろっ!」

「ひぃっ・・・・、どっ、怒鳴らなくてもいいじゃんっ!」

「いや、俺言ったよね?馬鹿でしょ、その小さな頭の中にある小さな脳には記憶することはできないんですかあー?」

「いっ、いだい・・・・。」

頭をぐりぐりされてるアタシ・・。

「雪兎く~ん?なぁに、アタシの友達虐めてんのー?」

「小田・・・。」

「美穂っ、死ぬっ、死ぬぅぅぅぅうううううううぅぅうううぅぅぅぅぅうううっ!!!」

「・・・・・大丈夫?」

「死ぬっ!!」

「大丈夫、大丈夫、真白ちゃんったら大げさ、大げさ。」

笑ってんじゃねえよっ!笑ってねえで早く離せよっ!

痛いんだって!死んじゃうっ、痛い、痛い、超痛いっ!!