取り敢えず琉李を探そうとバイクに跨り走らせた。







どこに行けば見つかるのか分からなくて、途方に暮れる。







とにかく近くをぶらぶらと走らせていると、海の方の防波堤に座っている琉李を見つけた。







ゆっくりと近付きバイクから降りた。







そんなあたしに気付いたようで琉李はそっぽを向く。







あたしは琉李の隣に座って海を眺めながら口を開いた。







千「琉李、ごめんな。ようやく気付いたよ・・・あたし大事なもんを失うとこだったんだな。でも、あたしには一緒にいたいと思う人がいる。それが仁なんだ。けど、これだけは忘れないでくれ。たとえ仁と付き合ったとしても、琉李とは一生さよならなんかじゃない。毎日倉庫で会えるし、琉李が呼べばどこにだって来るさ」







静かに琉李の頭に手を乗せて撫でる。







振り返って琉李の顔は涙で濡れていた。






琉「ホントに毎日会える?」