そして少し離れた場所で、
動かないあたしをまるで誘導するかのように
しなやかに座り、じっとあたしを見つめる



現実にこんなことがあるのだろうか。

子猫は、ついて来いと言わんばかりに
あたしをじっと見つめる。


これは……











ついてくしか道はないッッ!


あたしは好奇心と不安の間でふらふらしながらも、
子猫を追った。