トナリの無口くん



小川は口を尖らせる。

ホントにおせっかいだなぁ……




「小川……また……」

説教したの??と言いたげに、野口は小川を指差した。




「ん〜〜〜まぁな♪♪……ホラ、高原と野口に謝り」

小川は小島の背中をバンと叩いた。



小島は少しずつ前にやって来た。




「……高原……ホンマごめん。オレ……なんも考えてなかったわ」

小島は頭を下げた。


バカだなぁ。小島は。

あたしになんか、謝らなくてもいいのに。




「……あたしは、別に……あたしも、結構ヒドいこと言っちゃったし」

なんだか気まずい……


小島はごめんな、って小さな声でつぶやいて、野口の方を向いた。