吹き抜ける風 目に映るのは、青い空 目下は、深い川。 向こうには海も見える。 ブルーに塗られた柵に足をかけた。 季節は冬。 時間は朝方の4時。 わざわざ車も誰も居ない時間帯、この橋に来た。 夜明けと共に川に落ちよう。 重いダッフルコートが、ヒラヒラと舞っている。 わざわざダサい紺の制服を着てきたのは、私の死体の身元をわかりやすくするため。 さっさと、葬式上げて、さっさと忘れてくれればいい。 それに、制服のほうが水に濡れて重くなる。 もう、おわかりよね。 私、今死のうとしてるの。