ああ、神様。
夢なら早く醒めて下さい……

こんなシュチュエーションって本当にあることを、
私は恨みます。



「なんちゃって……嘘だよ。驚いた?でも迎えに来たってのは本当」

「嫌だと言ったら?」

「力づくでもYESと言わせるだろうね」

……この笑顔が怖んですけど(汗)
このお方は本気だ……それを悟ったのは言うまでもない。

「『君の父上は生きている』って言ったら信じる?」

確か……父さんは私が生まれてすぐに亡くなったって。

「父さんが……生きている?」

「まぁ、信じるか信じないかは君次第だけどね。でも僕の言う通りにすれば、父上も解放することを約束してあげてもいいなだけどなぁ」

私はこれが真実なのか確かめる術は今のところ持ち合わせていない。
しかし、少しだけ信じてみようか……と暗示にかかっている自分も居た。


「――」

「僕も無理矢理に君を連れていく気はないからね。少しだけ考える猶予をあげるってのはどうかな」

「それってどういう……」



「僕、しばらくここにいることにしたから。よろしくね!」

今日は悪い夢を見ているようだ。
とりあえず、そういうことにしておいて下さい……(現実逃避の目)