駅をでてすぐ

駅前のパチンコ屋さんの
路地裏に手を引かれて
連れ込まれた。


『え?俊?
どこ行くの?待って
痛いってば!』


と抵抗した瞬間


左頬に激痛が走り
そして腹部にも痛みが
走り目を瞑ったあたしは
状況が呑み込めなかった。


『あの男は誰か?
今日あの男に会いに
行ってたんだろぉが?』



俊はあたしの
髪の毛をつかんで
訳のわからない事を
叫び続けた。

ただ恐ったあたしは

『ごめんなさい』


何度も呪文の様に
叫んでた。


誰か助けに来てはくれないかと思い出した頃大分落ち着いた俊は今度は謝りだした。


ボロボロになった
あたしを気遣い
近くのラブホテルに
次は連れ込まれた。


『意味わかないんやけど何で殴られなきゃいけない
わけ?』


『もう別れよ』


と言うあたしに


ひたすら謝り続けて
あたしは俊に流され
そのままsexに事を
運ばれ終わった頃には

元の2人に戻り笑って
ベッドで抱き合って
いた…


俊の初めて見た姿に
驚きはあったが
これほど自分を好きに
なってくれたのは俊が
初めてだ。

とあたしは、この時
深く考えもせず
頭の片隅に封印した。