「昨日たまたま見かけただけだったから、たぶん皆知らないよ」 峰浜さんがいたずらっこみたいに笑う。 私はほっと胸を撫で下ろした。 だけど。 どっちにしろ見られてたのには変わりないわけで…… 私の徐々に赤みを帯びていく顔を見た峰浜さんは、含みのない顔で口角を上げた気がした。 彼女の頑張って、というアドバイスに押されて、『2-3』と書かれた札を見た。 ばくばくと、心臓の音がうるさい。 扉の近くにいた男の子にやっとの思いで声をかけると、彼が椅子から立ち上がり、ゆっくりと私に近づいてきた。