あたたかな雨


峰浜さんは少しだけ目を動かすと、

「うん。3組だよ」

「そっか。わざわざありがとう」

うまく笑えたかな。

峰浜さんはどちらかというとポーカーフェイスで、気持ちが読み取りづらくて、少し困った。


「陸奥に用があるの?」

「えっ」


まさか話が続くなんて思わなくて、少しだけ驚いた。

だけど言っても問題ないことだし、せっかく教えてくれたんだから、言おうと思った。


「昨日、傘貸してもらっちゃって。返そうと思って……」

「ああ、相合傘ね」

「えっ!」


見られてたと思うと、ぼっと顔が熱くなるのがわかった。