あたたかな雨


「峰浜さん」

私は思い切って、声をかけた。

さらさらな、少し茶色がかったロングヘアーが、ふわりと揺れる。


「ん……? あれ、乙原さん?どしたの」

「ちょっと聞きたいことあって」


彼女の名前は峰浜雪音。

ロングヘアーな髪と、切れ長な瞳が特徴的な、きれいな女の子だった。

私の言葉に不思議そうに峰浜さんは首を傾げた。


「陸奥義彦くんって、何組かわかるかな?」


峰浜さんは私と同じ図書委員で、一緒に委員会や活動を行ったこともあった。

彼女なら、知ってそうだと思った。