夜、公園につき
しばらくベンチに座って待った
しばらくすると2台の自転車が公園に入ってきた
友達を連れてくると言っていたので
すぐにわかった
身長の高い人とあたしより少し高いくらいの人だった
身長が高いほうはあたしの知っている人だった
多分同じ小学校中学校だった田中くんだ
ってことは
魁はもう1人の人
随分離れたところにいるから顔が見えない
まずこっちに来ない
向こうの会話を聞いていると
魁が緊張して話せないみたい
あたしは可笑しくて笑った
「俺は勇樹みたいにこういうの慣れてないから無理なんだよ」
恥ずかしがってるのが丸見え
勇樹とは田中くんのこと
しばらくしてやっと隣のベンチまで来た
それからちょっとずつだけど話をした
魁と田中くんとあたしで話すのは楽しかった
魁は笑うときあたしのほうをみて笑った
その笑顔がとてもよくて
あたしも笑顔になった