そのときだ。向こうら、誰かが叫びながら走ってくるのが見えた。
「千仮~!!こんな所にいはった~!!」
関西弁。
関西弁のチャラ男だ。
「チッ。」
あからさまに隣から舌打ちが………。
「も~、パーティーの途中で消えたからびっくりしたわぁ。探したんやで~。」
僕は読書を再開。会話←(という名の言い争い)が嫌でも耳に入ってくる。
パーティーって………。黒装束で?仮装パーティー?
僕は、そこだけ気になった。
「ん?あれ?君………。あぁ、そうや!!川沿いの道で遅刻する~!!って全力疾走してた子や~。」
!?
僕を凝視してそんな事を言うもんだから、思いっきり前のめりになってベンチから落ちた。
「遅刻………?あぁ、凄い形相で全力疾走していった………。アイツだったのか。お前。」
黒装束の男も頷きながら言った。
「いっ……一体何処からっ………!?」
鼻頭お押さえて言う。
鼻血まで出てきた。
一応女なんだけど、もう気にしないことにした。


