「コレ、可愛いでしょぉー。高かったのよー。」


とか言う値段の話から、買った店の店員の話もし始めた。

最初は黙って聞いていた俺だが、

我慢にも限界がある。

何度キレそうになった事か…。

30分くらいして、

「さて。」

と立つ母さん。

終わったー!!! と、喜んだのもつかの間。

母さんは、衝撃的な言葉を残し、部屋を出て行った。


「次の服に着替えなきゃね。」


はぁぁー、まじかよぉ。

俺もう無理。眠たいし。


「ジャッジャーン。次は、2着目です。」


はぁ…。

延々と続く母さんの愚痴やらなんやら…。



5着目に差しかかった頃、時計を見ると、

ファッションショースタートから、2時間が過ぎようとしていた。