「尽、サンキュ。」
「どーも。」
満面の笑みを浮かべ、また歩く。
「んじゃ、バイバイ。」
いきなり手を振り始めた。
アレ?もう?
何時の間にかもう涼太の家の近く。
「ん、またな。」
つられて手を上げる。
「まった、あしったー!!!」
テンション高いなー。
カナリ期待してるぞ、アイツ。
佳代に断られたらどーすんだろー。
なんて考えてる間にもう、
涼太は家に入っていった。
「たっだいまー。」
元気な声がここまで聞こえる。
…アホ。
思わず呆れる。
本当、アイツの精神年齢何歳?
クスッと笑みを零しながらも、
俺も帰ることにした。
それにしても、あー、さみぃ。
昨日、マフラー貸しちゃったしなー。

