なんか追い出された感があるが、
俺はまたコンビニに向かった。
今度は軽く走って来たから意外とはやく着いた。
スーッと開く自動ドア。
「…いらっしゃいませ。」
バイトのやる気なさそーなギャルが、
こっちも見ずに、挨拶。
バイト中なのに、メールかよ。
度胸あんなぁ。
軽くバカにしてたら、
視線に気付いたのか、
ギャルがコッチを向いた。
バチッと視線が交差した。
すると今までの仏頂面が
嘘だったかのように顔一杯に笑顔を広げ、
「いらっしゃいませぇ♥」
と、さっきに比べて1オクターブくらい
高い声で挨拶して来た。
俺はそれをスルーし、
アイス売り場に向かった。
適当に新商品をカゴに入れ、
レジに向かった。
さっきのギャルのところに並ぶと、
「お兄さん、アイススキなのぉ?」
関係ねぇ事ばっかいうし。
けど、またスルー。

