えっ、なんで? なんで、なんで、なんで? 『な』 『ん』 『で』 の三文字が頭の中をぐるぐると支配する。 「穴あるんじゃん。」 「知ってた…の?」 「この前、見えてさー。意外だったよ!」 「あは。昔は、やんちゃしてたのよ。」 思いっきり引きつる頬。 みんなが、気づかない訳ない。 けど、そんな事気にする余裕なんて…無かった 「カッコいいだろーなー。 マオちんの不良。」 「見てみたいなー。 マオちんの不良。」