シルバーウルフ -Is this love?-

“なんだ?その女?”

唖然と俺を見ている裕太。

階段の前には、既に黒いスカイラインを横付けしていた。




「後ろを開けろ!!」

俺はくわえていたスライド式の杖を口から離して、裕太に声を張り上げた。


御抱(おかか)え運転手のように後部扉を開けた裕太。


チビ3人の膝の上にチャイニーズ嬢を放り投げた。


ついでに地べたに落ちたスライド式の杖と、裕太が持っていたパンプスを取り上げて放り投げた。






俺はそのまま、助手席に乗り込んだ。



裕太も運転席に乗り込んだ。



急発進する黒いスカイライン。



地面に擦(す)れて泣き叫ぶ4輪タイヤ。





強烈なG重力に包まれる車内。




女のチビが泣いた。



それは、単純に五月蝿(うるさ)かった。