シルバーウルフ -Is this love?-

まさに、水をさすに最も相応(ふさわ)しい客人。


その招(まね)かれざる客は裕太の席を占拠した。


いつもはメイの席。そこに裕太は俺と並んで座った。


俺たちの怪訝(けげん)な視線にお構い無しのような裕香。


俺は即座にメイにカレーの鍋の火を止めさせた。2階へ行くようには目と指の合図(あいず)で告げた。





「どういうつもり?」家主の俺たちに断りもなく口火を切った裕香。その視線と問い掛けは裕太に向けられていた。


それで、あの日、俺が裕香を弾きまくって、蹴りあげたまくったクレームよりも、憤慨(ふんがい)している話があって、ここへ来たことが分かった。



「どういうつもりもないが?」

裕太は投げやり気味な態度と、気のない語気(ごき)で裕香に返した。



「ふざけないで!!神父への定期報告にも行かないで、どういうつもりなの!!」

ヒステリックな金切り音。



裕香の大きなその声は確実に、俺たちの穏やかだった日常の空気を汚染させた。