シルバーウルフ -Is this love?-

俺はそんな裕太を咎(とが)めることも、嘲笑(ちょうしょう)することもできなかった。



何故なら、ずっと同席を避けていた裕太との飯。


メイが接着剤役となって、飯の頃合いになると当たり前みたいに、俺は裕太の目の前の席に着くようになっていたからだ。



「メイ?チャイニーズもカレーライス食べるんだな?」俺はふざけながら言った。
メイは微笑んでこくりと頷いた。



「そりゃ、喰うだろ?」裕太が悪態(あくたい)をついた。
医院のインターフォンが“ピンポーン”とタイミング悪く鳴った。



その音はいつかのトースターの音と違い、俺たちの新しい平穏な日常に、水をさされた気がした。