シルバーウルフ -Is this love?-

クリーニング屋の訪問も、ほとんどゼロに近くなっていた。



メイは染みのついた裕太の白衣を漂白した。俺のクローゼットに裕太のパンツを何度か間違えて収めた。



俺は憤慨(ふんがい)して、メイにその都度、クレームを告げた。



すると、メイは決まって、裕太のパンツを持ちながら、腹を抱えて笑っていた。



それが、俺とのコミュニケーションのために、わざとだったのか?本当に間違えていたのか?それも、俺には分からなかった。






メイは医院の蛸足(たこあし)配線を几帳面に整列させて、床をピカピカに磨いた。



俺の部屋のカーテンレールの上の溜まりに溜まった埃(ほこり)を掃除した。窓サッシのレールの下、こびりついた黒ずみを除去した。




メイは自分が、盲目だったことを、まるで初めから無かったことのように忘れているようだった。




盲人用の安全杖(つえ)は、俺の部屋の片隅で、斜めに立て掛けたまま、もう……、そこから動くことはなくなっていた。