翌日、夕方の仕事前。

けーちゃんは、おおまかに聞いていた“未完成”を目指した。

大体この辺りだったはずと、探し歩く。

そこでついに、看板を見つけた。

寂れ掛かってはいるが、確かに

“未完成”

と書いてある。

「あった!あれだ!」

衝動的に小走りになった。