楽しい時間は速く過ぎる。

幸せな時間は速く過ぎる。



ユキが、未完成に、ふらっと立ち寄った日から、ちょうど一年。

その昼過ぎ。

「今日は、ジョード・ブルーが見れるんだ。」

シュンが、いつもの笑顔で言う。

数日前から、シュンは、その話ばかりをしていた。

「そろそろ見れるんだ。」

と。