たまたま、ナツミのバッグに、ビーズがぶら下がっているのを担当の先生が見つける。

先生は、

「これだ!」

と、直感する。

おそらく、母からのプレゼントなのだろう。

ビーズが渡される。

案の定、激しく、ばらまかれる。

愛と憎しみの紙一重の表現だ。

それも、ある程度は計算内だ。

散乱された部屋は、ナツミ自身の心の表れでもある。