「今はこうしていたい。……ずっと」

魏戎のその甘い囁きと共に強く抱き締められる。

「……大好き……魏戎」

その私の言葉に魏戎は嬉しそうに笑みを浮かべる。

「俺も愛している。……凪。お前だけを……永遠に」

その彼の愛の誓いと共に、そっと窓から空を見上げる。

漆黒の空には美しい満月が光り、その光は抱き合う二人を……優しく照らしていた。